老麹とは手をかけ、じっくりと黒麹を熟成させながら強く麹をはわせて造る昔ながら麹造りです。 マイルドでコクのある老麹の風味は、恩納岳の柔らかく、軟水質の山清水が際立たせ、麹の旨みを旨く引き出し、よりマイルドによりコクのある泡盛に仕上げてくれるのです。
松藤
■「松藤」の旨みを支える自然の恵み
おいしい水の産地として、有名な金武町伊芸。それは手付かずの自然が残る恩納岳から運ばれてくる唯一の軟水によるものです。戦後、この地で豊かな水に出会えたからこそ、脈々と伝わってきた醸造技術を余すことなく発揮でき、昔ながらのつくりにこだわることができます。
丹念に仕上がった泡盛の旨み成分を最大限に残すため、濾過をできるだけ少なくしています。油性成分を程よく残し、なおかつ自然な風味を残しながら貯蔵するのは至難のわざ。これを叶えてくれるのが、恩納岳の水の旨みです。
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■泡盛放送局からです■
泡盛放送局が始まってからの
初の女性ゲストだった崎山さんでしたが、
お話や語り口調も、すごく落ち着いていました。
会社でも総合的な管理をされていらっしゃるとのことでしたので、
それも充分納得です。
崎山酒造廠は戦前、首里赤田で創業し、
戦後、官営工場として現在の伊芸に工場を移すなど、
工場の場所や形態は変わっていきましたが、
現在は、民営として金武町で創業を続けておられます。
崎山酒造廠の泡盛の特徴ですが、
通常、伝統的手法とされてきた【老(ひね)麹】という製法からさらに、
三日麹と呼ばれる、麹を1日長く寝かせる手法(※注)を用いて、
泡盛を製造しています。この製法で作ることにより、
まるみのある、こくのある、キレのいい泡盛ができるとのこと。
※注)麹を長く寝かせると、脂肪酸がでてくるのだそうです。
この脂肪酸が泡盛の旨さを引き立てます。
さらに崎山酒造廠さんの、もうひとつの特徴は、
その泡盛に使われる「水」です。
金武町伊芸はもともと水の豊かな土地なんだそうですが、
その天然水(軟水)を、仕込みの段階から使います。
その使い方も、なるべく自然な形で使うのだそうです。
放送ではその他にも、最近発売されたこだわりの古酒のお話、
管理・貯蔵やブレンド技術などのお話もしてくださり、
あっという間に時間となってしまいました。
最後にお話いただいた、崎山酒造廠さんが今後目指していく、
『松藤ならではのオンリーワンでありたい!
自然に環境にやさしい企業でありたい!』
という言葉、私たちも見習わなくてはいけませんね。
■泡盛放送局からでした・・■